薬学生のための就活準備ブック 2026
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る病院のインターンシップ&キャリアでは、病棟見学後に抗がん剤のミキシングを体験することができました。希望者はすぐにガウンやキャップなどを装着し、ミキシングルームで薬剤を調製。その抗がん剤は監査を経て、患者さんに投与されることとなりました。とても緊張しましたが、貴重な経験ができてありがたかったです。また、多くのインターンシップ&キャリアでは若手の薬剤師さんと話す機会が設けられ、実際の職場の様子を気軽に聞くことができました。Q 数多くの選択肢がある中で、内定先を選んだ「決定打」はどんなことでしたか? 赤川 へき地・離島医療の応援業務で薬剤師としての力量を上げられること、そして1年目から積極的に病棟業務に携われることが、何よりの決め手になりました。また、多岐にわたる領域で専門・認定薬剤師資格を取得している先輩が多く、学びを継続しやすい環境であることも魅力的に感じました。規模感や立地といった、基本的な条件についても理想に近かったです。岩谷 一番の決定打と言えるのは、さまざまな業務に挑戦する中で自分の経験値を増やせること。入隊すれば、自衛隊あります。例えば面接では、聞かれたことに非常に端的に答えるといった独自のスタイルが求められるため、近隣の募集案内所で広報官の方に練習をお願いしました。原田 岩谷さんと同じく、私も学園祭の実行委員だったので、大人とのやり取りに不安はありませんでした。ESに関しては、自分で仕上げたものを研究室の先生に一度見てもらい、追加するといい要素などを教えていただきました。そうして完成したESに対して、一つひとつのキーワードごとにエピソードを用意して深掘り。どの部分を突っ込まれても自信を持って回答できるよう、準備を尽くしました。赤川 最初に受けた病院の面接では、待ち時間で履歴書の内容を全暗記しました。ところが、いざ面接が始まると、暗記した内容しか出てこなくなってしまって……。自分の言葉で話せなかったことが一因となり、結果も出なかったのです。中央病院で薬剤師として働く可能性もあれば、災害派遣や海外派遣などを経験する可能性もあります。また、防衛費での物資購入や国会の答弁考案といった側面で、行政に携わることもあるそう。普通の生活では絶対に経験できない業務内容に、強く惹かれました。原田 情報収集の段階で、ここ数十年の開発パイプラインから感じられる成長性に、憧れのような気持ちを抱いていました。また、研究室の教授伝いに、同社で活躍する先輩の話を聞けたことも大きかったと思います。風通しのいい社風であり、自分から行動することで若手のうちから成長できる環境だと説明会で感じ、「絶対にここで働きたい!」と心が決まりました。培ってきた経験が自分を助けてくれるQ 志望先の選考に臨むにあたって、どのような対策を行いましたか?岩谷 もともと学園祭の実行委員会に所属し、運営に携わってきたことから、企業宛てにメールや電話をするような場面は多かったです。そのため、ES作成や面接にあたって、特別な練習や準備はしませんでした。ただ、自衛隊に関しては一般企業と異なる部分もそこで、次に向けて面接対策を一新。志望動機に基づくエピソードを用意した上で、一言一句覚えることは避け、確実に伝えたいキーワードだけを頭に入れるようにしました。Q 内定先の面接はどのような様子だったか、印象に残っていることを教えてください。原田 MR職の部長クラスの方、2人との面接でした。いわゆる面接らしい雰囲気ではなく、自然体で会話できる和やかな場だったという印象です。緊張することはなく「憧れている会社の経験豊富な方々と直接お話しできてうれしい!」というポジティブな気持ちでいっぱいでした。面接官の方からは「あなたのような人がこの職業に向いているし、ぜひ当社に来てもらいたい」という素敵な言葉をいただけました。岩谷 自衛官の方が3人と、タイムキーパーを務める方が1人いる中での面接でした。かなり緊張感がある雰囲気ではあったものの、もともと話す内定者座談会将来のことを考えればワクワクしてモチベーションも上がるHana Harada37

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