薬学生のための就活準備ブック 2026
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散薬の自動調剤ロボット。調剤などの対物業務を自動化し、対人業務にあてる時間を作っている。で選択できる職場でありたいと考えています。なごみ薬局で必要とされない人はいない。それが私の思う〝人を大切にする経営〞。社長は社員第一で、社員は患者さん第一。言ってみれば私がピラミッドの一番下。何かを決めるにしても、皆で意見を出し合いながら決めている感じです」待遇や研修、福利厚生などの手厚さを見ても、いかに社員を大切にしているかが窺える。研修は社会人マナーに関するものから業務・薬学に関するもの、ホスピタリティを学ぶ大手航空会社の接遇研修と幅広く、社内勉強会や資格取得支援もあり、学習と成長の機会は豊富だ。少子高齢化、AIの台頭、コロナ禍などを受け、薬局・薬剤師の存在意義は大きく変わろうとしている。同社が体現しているのは、新しい時代の薬局の姿と言えるだろう。局までの経路案内機能もある。また、患者向けの機能以外に、登録している薬局同士で在庫を融通し合う機能もあり、不動在庫の解消や廃棄ロスの減少に役立てられている。現場のニーズに即したシステムを開発できるのは、現役の薬剤師である渡邊さんだからこそ。現在は、さらに在宅用デジタルマーケティングアプリ「みつけあ」の開発やデータサイエンスによる顧客体験の向上に取り組んでいるという。同社の社風もまた特徴的だ。代表である渡邊さんと社員たちとの関係性は、いわゆる〝社長と社員〞といった感じではない。渡邊さんもカウンターに立つし、誰もが役職や社歴にかかわらず自由に意見を発信できる。「他者へのリスペクトを前提に一人ひとりが自立し、自分の人生を自分互いをリスペクトする〝人を大切にする経営〟マシンなどで対物業務を効率化し、ホスピタリティに溢れた対人業務に時間を費している。また、渡邊さん自らが開発した、在庫を最適化するアプリや勤務シフト自動生成アプリなどを活用し、店舗運営に役立ててきた。中でも注目に値するのはメディカルペイというアプリ。オンラインで処方箋応需、服薬指導ツールとしての面もあり、決済も行える。患者は郵送または店舗で薬を受け取れ、薬カラフルな薬局の内装は“北欧の図書館”をイメージしたもの。脳を活性化させ、認知症の予防や改善にも有効であるとされているアートを意識的に取り入れている。渡邊 輝さん代表取締役薬剤師は人を動かし、社会を動かす仕事です。薬を飲んでもらえるように行動変容を促して治療効果を最大化し、誰一人取り残さない医療によって健康で幸せを感じられる社会を実現します。人の役に立ちたい方、地域医療に貢献したい方、アートで元気づけたい方、薬学を極めたい方、テクノロジーで突き抜けたい方と豊かな未来を創造していきたいと思います。ココがポイント!CHECK THE NAVI詳しい情報は株式会社なごみ薬局Company43

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