薬学生のための就活準備ブック 2026
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いま知っておきたい 就活のキホン1特集今だからこそ、もう一度自己分析&法人分析しよう!いよいよ就職活動が本格化してくる時期ながら、過剰な焦りは禁物。まずは隙のない自己分析と法人分析を行うことで、自分なりの「軸」を再確認しておきたい。それにより、未来へ向かって踏み出す第一歩の方向性が決まってくるからだ。自身のネガティブな側面を前向きな言葉に変換できれば、自己PRにつなげやすいだけでなく、思いがけない長所を発見できることもある。下のヒントを参考に、ポジティブワードへの変換を試みてみよう。このとき注意したいのが、本当に変換後の言葉が自身に沿ったものなのか考えること。例えば、「計画性がない→行動力がある」としたなら、本当に行動力をアピールできる材料がなければならない。自己判断が難しければ、両親や友人、キャリアセンターなどから客観的な意見をもらうのもいいだろう。自己分析は、単なる「自己アピールの材料集め」ではない。「今までの経験・現在・未来を考えることを通して自分という人間をより深く知る」という視点を持ってみよう。ここで自らの人間像を正確に把握しておくことは、後の選考で必ず役立つ。自己分析の5つのポイント自己分析と法人分析は、どちらか片方だけでは不十分。自己分析を通して、仕事をする上で自身が大切にしたい「軸」が見えてくる。そして、それにマッチする職場かどうかを検討するためには法人分析が欠かせない。自身と相手の両方を知ることで初めて「価値観のマッチング」が可能になり、多くの部分で希望にかなう法人を見出すことができるはずだ。自己分析と法人分析は2つでセットネガティブワードをポジティブに変換する行動力がある気持ちの切り替えが早い優しいおおらか落ち着いている意志が固い社交的計画性がない飽きっぽい気が弱いいい加減暗い頑固八方美人etc.( ポジティブ )( ネガティブ )印象に残っている経験1学業、サークル、アルバイト、習い事など、どんなことでもOK。必ずしも「すごいこと」「目立つこと」である必要はない。むしろ、そこでどんな経験をして、どう考えて行動したかというプロセスが重要だ。できれば就職してからの取り組みにも通じるような学びや自分なりの成長を、他者に分かりやすく説明できるよう言語化してみよう。3薬剤師をめざしたきっかけ薬剤師をめざした根本には、そもそもどんな思いがあっただろう。この機会に、自身の原点を確認しておきたい。「家族の病気を治したい」といった、いかにも医療従事者らしいエピソードが必須というわけではない。薬学を学ぶなかで芽生え、育ててきた思いを、素直に言葉にして伝えよう。4将来どんな社会人になりたいかどんな働き方をしたいのかがあいまいだと、入社後にミスマッチが生じることもある。「たくさんの症例を経験したい」「がん領域で専門性を身につけたい」「家庭と両立させながら無理なく働き続けたい」など具体的な将来像をイメージし、そこから逆算してどんな職場が望ましいか考えてみよう。5患者さんとどう関わりたいか理想とする薬剤師像を、できるだけ具体的に思い描いておきたい。「患者さんに寄り添う」というだけでは不十分で、どんな患者さんに何を提供することで、どんな結果につなげたいかまで考えてみよう。また、それをかなえるために必要なスキルや知識、資格なども検討しておいたほうがいい。2性格(長所/短所)自分の長所は、自分からは見えづらいこともある。家族や友人など第三者から評価してもらったり、他己分析ツールを活用したりしてみよう。短所については、それをどう克服するかまで考えておきたい。いずれにしても、性格の裏付けとなるエピソードを用意して、根拠をもってアピールすることが重要だ。第三者からの褒め言葉には、あなたの魅力がギュッと詰まっているはず。これまで誰かから褒められたり喜ばれたりした経験を振り返り、自分の長所を「再発見」しておきましょう。KEE’S CHECK!「自分がどうなりたいか」見当がつかなければ、思い浮かぶキーワードを10~20個程度、紙に書き出してみて。まずは気軽な気持ちでたくさんの言葉を出し、そこからベスト3を選ぶ過程で思いをはっきりさせてみましょう。KEE’S CHECK!6

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