薬学生のためのインターンシップ&キャリアガイド 夏号2026
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その法人やプログラムについて何も知らない状態で当日を迎えることは、基礎工事をせずに家を建てようとすることに似ている。プログラムを実施する法人に対して失礼でもあるため、最低限、次のような点はチェックしておこう。情報を集めて整理する目標の一例まずは基本中の基本として、自身が参加するプログラムの内容を正確に把握しておこう。プログラムに参加する目標を、紙に書き出すなどして明確にしておくことが大切だ。このステップを踏むことで、目的意識を持って臨むことができる。目標は1つだけでなくてもOK! むしろ、「自己分析のためには○○を、法人研究のために△△をする」というように、複数の目標を用意しておくのがおススメだ。WEBサイトですぐに確認できるようなことを質問するのは避けるべき。基本的な情報には目を通しておこう。実際の店舗を見学することで、その薬局ならではの患者さん対応や調剤の方法を知る。在宅医療に力を入れている調剤薬局の薬剤師に同行し、患者さんの自宅を訪問する。早期のインターンシップ&キャリア参加により、これから実務実習で学ぶべきポイントを理解する。グループワークやプレゼンテーションを経験し、苦手意識を克服する。社員の方とたくさん話し、説明会などで分からなかったことを聞く。「参加する企業だけに注目するよりも、同業他社などと比較するほうが、その会社ならではの個性が分かります。事前にしっかり企業研究しておくことで、後の面接対策にも役立ちました」先輩❶「同じプログラムに参加する友達と一緒に事前準備しましたが、『同じプログラムでも見たいポイントがこんなに違うのか!』と驚き、参考になりました」先輩❷目標を立てる法人の理念(創業者の思いなど)を理解した事業内容や取り扱うサービスを確認した直近の売上高や店舗数、従業員数をチェックした業界内での位置付け(強みや課題)を確認した業界全体の動向を確認した初回の開催日と開催時間を確認した実施期間と所要時間を確認した開催場所(WEBの接続方法など)を確認したプログラムの具体的な内容を確認した参加に必要な物を準備した法人を理解するプログラムを確認するTo-Do LISTTo-Do LIST先輩の声Voice of seniorインターンシップ&キャリアの成否は準備で決まる!受け身の姿勢でプログラムに参加しても、意義深い経験にはなりにくい。「何のために参加するのか」という目的意識をはっきりさせ、能動的に学ぶ姿勢を持ってこそ、たくさんの知見を得ることができるのだ。インターンシップ&キャリア成功のカギは、参加する前の準備にかかっている。準備編インターンシップ&キャリアを最大限に生かすため、当日までに「これだけはやっておきたい」こと16

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