薬学生のためのインターンシップ&キャリアガイド 夏号2026
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地域の健康な毎日を支えるフード×ドラッグの新業態イオン九州とウエルシアホールディングスが共同出資し、2022年に設立したイオンウエルシア九州。同社では、調剤機能を備えたドラッグストアと、生鮮三品(青果・精肉・鮮魚)と総菜を含む多彩な品揃えを誇るスーパーを融合した「ウエルシアプラス」を、福岡県大野城市、朝倉市などに5店舗展開(2024年3月現在)。今後も福岡、佐賀、熊本を中心に出店を進め、将来的には九州全域で200店舗展開を目指す。「人口の急減と高齢化が進み、行動範囲が限られた高齢者が増え、1店舗ごとの商圏が狭くなっているという社会的背景を受け、ドラッグストアに求められるものも変化しています。私たちは、地域の方々が来店しやすく、薬の処方箋も健康相談も日常の買い物もワンストップでできる、それがこれからのドラッグストアのあり方だと考え、ウエルシアプラスをスタートさせました。いろいろな使い方ができれば毎日来店していただけて、お客さまと薬剤師が顔を合わせる頻度も増える。そうすれば、体のことや食事のことなど、何でも相談ができるようになる、そんな“町の健康ステーション”を目指しています」と語るのは管理部の谷さん。また、同社では、薬局としての機能を磨くことで経営の安定や利益の獲得に繋げたいという狙いもあり、入社1年目から薬剤師全員に研修認定薬剤師の資格取得を義務づけ、かかりつけ薬剤師の育成にも注力。そして、一部店舗では在宅訪問サービスをスタートし、自宅や施設での健康づくりもサポートするなど、地域における医療・健康管理の担い手として、すでに大きな役割を果たしている。処方薬と生鮮をワンストップで提供し地域における医療と健康管理の担い手にKEY WORDS FOR THE FUTURE調剤薬局併設のドラッグストア×スーパーマーケットの新業態で、新しいドラッグストアのあり方を提唱するイオンウエルシア九州。身近な町の健康ステーションを目指し、各地で出店を進めている。「お客さまの“ココロ”と“カラダ”の健康に寄り添い、九州の『豊かな暮らし』に貢献します」を理念に、地域密着で何でも相談できる町の健康ステーションを目指す。未来を読み解くキーワード目標は九州全域で200店舗を展開1まずは福岡、佐賀、熊本をドミナントエリアとし、出店を加速。自宅から近い距離で、ワンストップかつ、短時間で買い物ができる身近な店となるべく、九州全域に店舗網を拡大していく。無料の健康相談会では、薬剤師や管理栄養士がそれぞれの知見を生かして生活習慣病を予防するためのアドバイスを行い、健康をサポート。健康寿命の延伸など、社会課題の解決に貢献する。社会課題の解決に繋がる健康相談会2教育はウエルシア薬局で用いられるプログラムがベース。研修認定薬剤師になるための社内専用コンテンツなど、教育体制を充実させ、かかりつけ薬剤師へのステップアップを後押ししている。かかりつけ薬剤師育成プログラム3KEY WORDS FOR THE FUTURE未来を読み解くキーワードお話を伺った人2022年のイオンウエルシア九州設立から勤務しており、今年3年目を迎える谷さん。多忙な日々を送る中でのリフレッシュ方法はキャンプ。社内のメンバーとともに毎月キャンプを楽しんでいるそう。谷 邦光 さん管理部ドラッグストア イオンウエルシア九州イオンウエルシア九州株式会社この法人の詳しい情報はでチェック!35

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