薬学生のためのインターンシップ&キャリアガイド 夏号2026
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83.0%66.0%37.3%11.3%2.8%6.1%2.8%7.1%2.8%3.8%2.4%1.9%0.9%0.9%0.9%0.5%0.5%0.0%3.3%77.0% インターンシップ&キャリアプログラムは、夏開催のものと秋冬開催のものに大別できる。両者をどのように使い分けるかは人それぞれだが、国家試験対策や就職活動が本格化する前のタイミングで、自分の視野を大きく広げられるのが夏のプログラムの特徴だ。 早期からこうした活動に参加しておけば、一歩踏み込んだ業界&法人研究が実現できる。インターネット検索で情報収集を済ませがちな今の時代だからこそ、実際にその場へ足を運び、自ら体験することで得た情報は、まさに値千金。夏開催なら自己分析するタイミングとしてもぴったりで、就職活動が終盤になってからの「やっぱり違う選択をすべきだった……」という後悔を避けることにつながる。 また、プログラムの多くは単なる見学ではなく、薬学生の知識や能力をアップさせる魅力的な内容になっている。学校の授業や実務実習とはまた違った側面から成長をサポートしてくれるはずだ。普通にしていれば知り合うことのない、あこがれの企業の社員や他校・他学部の学生とコミュニケーションを取るチャンスでもある。 それでは、参加プログラムを選ぶ方法を考えてみよう。志望先をある程度絞り込めている場合は、業界や業種をもとに選択する人が多いだろう。できれば同一の業界・業種で複数のプログラムに参加し、比較検討するといい。法人研究にも直結し、ES作成や面接の際にも大いに役立つはずだ。 逆に、まだ自身のキャリアの見通しが立っていない場合は、短期のオープン・カンパニーで、気になる業界を一通り回ってみるのもいい。リラックスした気持ちで、業界や業種の枠を超えて多様な企業を知るチャンスは、今だからこそ得られるものだ。 プログラム情報をチェックするときは、十分にその内容を吟味したい。例えば、現場見学について言えば、あえて一つの店舗(病院)をじっくり見る 幅広い業界や業種を経験! 夏のキャリア形成支援で 「視野」を広げよう 「参加してよかった!」と 心から思えるために必要な プログラム選びの視点 プログラム情報の読み方How to read of program information.現場での仕事体験や見学など、定番のプログラムはやはり人気。若手社員との交流会、シミュレーション体験、ロールプレイングなど、特徴的な内容に魅力を感じる人も多いため、気になるプログラムには早めにエントリーしておきたい。参加したいと思うインターンシップ・業界研究の内容は?2調剤薬局が2位以下を引き離してトップに。法人ごとの個性が強いだけに、実務実習で訪れたかどうかを問わず、インターンシップ&キャリアを活用して実際の様子を知りたいと考える先輩が多いようだ。56.9%45.0%34.4%51.6%23.7%16.7%2.9%0.2%2.7%調剤薬局ドラッグストア病院CRO(CRA:臨床開発モニター)製薬企業(MR)製薬企業(開発職)製薬企業(研究職)SMO(CRC:治験コーディネーター)公務員医薬品卸化粧品メーカー(研究·開発)CRO(DM:データマネジメント)CRO(QC:クオリティコントロール)CRO(薬事)CRO(QA:信頼性保証)CRO(PV:安全保障)食品メーカー(研究·開発)CRO(統計解析)その他実際の現場での仕事体験若手社員との交流会会社見学·工場見学·職場見学実際の仕事のシミュレーション体験人事や社員からの講義·レクチャーロールプレイング形式のシゴト体験グループワーク(企画立案、課題解決、プレゼンなど)その他の内容分からない参加したいと思わない参加した(参加予定の)インターンシップなどの業種・職種は?1複数選択可複数選択可38 インターンシップ&キャリアプログラムは、夏開催のものと秋冬開催のものに大別できる。両者をどのように使い分けるかは人それぞれだが、国家試験対策や就職活動が本格化する前のタイミングで、自分の視野を大きく広げられるのが夏のプログラムの特徴だ。 早期からこうした活動に参加しておけば、一歩踏み込んだ業界&法人研究が実現できる。インターネット検索で情報収集を済ませがちな今の時代だからこそ、実際にその場へ足を運び、自ら体験することで得た情報は、まさに値千金。夏開催なら自己分析するタイミングとしてもぴったりで、就職活動が終盤になってからの「やっぱり違う選択をすべきだった……」という後悔を避けることにつながる。 また、プログラムの多くは単なる見学ではなく、薬学生の知識や能力をアップさせる魅力的な内容になっている。学校の授業や実務実習とはまた違った側面から成長をサポートしてくれるはずだ。普通にしていれば知り合うことのない、あこがれの企業の社員や他校・他学部の学生とコミュニケーションを取るチャンスでもある。 それでは、参加プログラムを選ぶ方法を考えてみよう。志望先をある程度絞り込めている場合は、業界や業種をもとに選択する人が多いだろう。できれば同一の業界・業種で複数のプログラムに参加し、比較検討するといい。法人研究にも直結し、ES作成や面接の際にも大いに役立つはずだ。 逆に、まだ自身のキャリアの見通しが立っていない場合は、短期のオープン・カンパニーで、気になる業界を一通り回ってみるのもいい。リラックスした気持ちで、業界や業種の枠を超えて多様な企業を知るチャンスは、今だからこそ得られるものだ。 プログラム情報をチェックするときは、十分にその内容を吟味したい。例えば、現場見学について言えば、あえて一つの店舗(病院)をじっくり見る

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