薬学生のためのインターンシップ&キャリアガイド 夏号2027
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INTERNSHIP & CAREER!インターンシップ&キャリアに行こう!Let's goインターンシップ&キャリアって何?学生にとって、まだ見ぬ社会人生活に不安を覚えるのは当然のこと。しかし、学生のうちに「お試し社会人体験」ができれば不安がやわらぎ、理想と現実のギャップを埋めることもできる。そこで、必要となるのがインターンシップ&キャリアだ。理想の職場を見つけ、社会人生活をスムーズにスタートさせるためにも、インターンシップ&キャリアを真剣に考えてみよう。実務実習はあくまでも教育カリキュラムの一環であり、薬剤師として求められる知識や技能、態度などの習得をめざすもの。就業体験を通して仕事を学ぶプログラムとは、目的そのものが大きく異なるといえるだろう。見学会に近いもの、デスクワークで研修を受けるもの、職場で踏み込んだ業務を体験するものなど、プログラムの内容は多岐にわたる。大きくは次の3種類に分類できるため、自分に合うタイプを選んでみよう。夏のインターンシップ&キャリアは、まだ余裕を持ちやすい時期に自分の軸を確認したり、業界の知識を広げたりするのにぴったり。秋冬には開催件数がさらに増加していき、本選考を前に、志望先を精査する最後のチャンスとなる。さまざまなニーズに対応できるよう、複数のプログラムを用意している法人も多数。実務実習やアルバイトではなかなか経験できないような内容を優先する、複数の法人を同種のプログラムで比較するなど、工夫の余地は大きい。プログラム例営業職体感5Daysインターンシップ漢方相談の業務を知る仕事体験企画の仕事を通して企業のビジネスモデルを学ぶ調剤併設型ドラッグストアの薬剤師を知ろう! 医薬品業界の「今」と「未来」を考える就業体験プログラム インターンシップ&キャリアは、実際の就職前に業務体験を通して、業界や職種などへの理解を深め、将来の仕事に対する自身の考え方や職業観を育む絶好の機会だ。近年では、就職活動における重要なプロセスの一つとして、すっかり定着している。実務実習を経た薬学生は「病院や調剤薬局で経験したことと同じでしょ?」と早合点しやすいが、両者はまったく異なる活動だ。同じように思えるプログラムでも、そこから得られるものは大きく異なるため、軽視することのないよう注意しよう。インターンシップ&キャリアに参加してさまざまな職場を知ることは、後悔のない進路選択をするために、これ以上ない判断材料となるのだ。どんなプログラムがある?実務実習との違いは?プログラムのタイプは?夏と秋冬で何が異なる?体験型実践型専門分野特化型業務内容の説明を受けた上で、アシスタント的な立場で業務を体験したり、与えられた短期の課題に取り組んだりする。特定の部署で一定の業務を実践的に行うもので、ある程度の成果を期待される。長期にわたることが多い。自身の専攻分野に沿った研究所や施設などを見学したり、実際の業務を体験したりする。13228

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