薬学生のためのインターンシップ&キャリアガイド 夏号2027
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自分の可能性を広げるためには、さまざまな業界・法人を参加対象としてチェックしておきたいもの。とはいえ、現実的に参加可能な範囲に絞り込むことも大切だ。自分にとって必要なプログラムを選び抜くため、次のようなポイントを押さえておこう。志望業界(業種)を中心に参加することが基本だが、あえて他業界をチェックするのもアリ。社会に出る前に視野を広げたり、比較を通して志望業界への思いを再確認したりする意義があるためだ。その法人の従業員教育に対する考え方は、プログラムにも反映されることが少なくない。「その法人の一員となったら、どんな研修やサポートを受けて成長することができるか」という視点でチェックしてみよう。長く働き続けられる場を探すという観点から、各種制度面の確認を忘れてはならない。待遇や福利厚生はもちろん、キャリアプランの広がりや転勤の有無など、譲れないポイントに着目して絞り込むのもアリだ。会場までの移動距離や交通費については甘く見てしまいがちだが、想像以上に負担となることがある。無理なく参加できる範囲を見極めることが大切だ。オンライン開催のプログラムを上手に活用することも考えよう。「患者さんへの声かけがユニーク」「広報誌がおもしろい」など、その法人ならではの取り組みをきっかけにしてもいい。同業他社とは違った強みを持っていることは、組織の将来性にも影響してくるはずだ。法人の経営理念には、組織の今後を決定づける方針や展望が端的に示されているといえる。そこに共感できる内容や気になる文言が含まれている法人は、優先的にチェックするといいだろう。参加対象を広げる&絞り込むポイント「たくさんある各法人のWEBサイトを一つひとつ確認するのは大変な苦労です。マイナビ薬学生Switchで検索すれば効率的だし、情報を取りこぼすこともありません」「複数のプログラムに応募していると、日程がかぶってしまうこともあるため、優先順位を考えることが大切です。ダブルブッキングには要注意!」「MR職の志望でしたが、本当にそれでいいのか確認するため、ドラッグストアや調剤薬局のプログラムにも参加。自分の気持ちを再確認するとともに、他業種について知る貴重な機会になりました」先輩の声Voice of senior業界Industry教育Education制度Benefits場所Location特徴Characteristics展望・理念PhilosophyDATA: 先輩の数字大多数の人が、就職情報サイトを活用して情報収集を行っていた。合同説明会や学内イベントなど、一度にたくさんの情報を得られる場を活用したという声も多かった。現場での仕事体験、若手社員との交流会、職場見学など、入社・入職後の具体的な仕事内容を知りたいと考えている人が多い。仕事の実体験を通して業界と自身のマッチングを図ろうとする姿勢が強いことが分かる。学外合同説明会(対面)に参加して学外合同説明会(WEB)に参加して実習に参加して学内のイベントで話を聞いて若手社員との交流会会社見学·工場見学·職場見学実際の仕事のシミュレーション体験人事や社員からの講義·レクチャーロールプレイング形式のシゴト体験グループワーク(企画立案、課題解決、プレゼンなど)2025年卒2025年卒71.2%77.9%64.4%68.6%32.0%36.4%59.5%41.5%60.1%28.1%19.4%16.6%1位1位2位2位3位3位4位4位5位5位6位7位就職情報サイト(マイナビなど)の企業情報を見て実際の現場での仕事体験先輩❶先輩❷先輩❸QQ企業に関する情報を集める時に、どのように情報収集を行った?(複数選択可)4参加したいと思うインターンシップ・仕事体験の内容は?(複数選択可)531

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