その法人やプログラムについて何も知らない状態で当日を迎えることは、基礎工事をせずに家を建てようとすることに似ている。プログラムを実施する法人に対して失礼でもあるため、最低限、次のような点はチェックしておこう。情報を集めて整理する目標の一例プログラムに参加する目標を、紙に書き出すなどして明確にしておくことが大切だ。このステップを踏むことで、目的意識を持って臨むことができる。目標は1つだけでなくてもOK! むしろ、「自己分析のためには○○を、法人研究のために△△をする」というように、複数の目標を用意しておくのがオススメだ。実際の店舗を見学することでその薬局ならではの患者さん対応や調剤の方法を知る在宅医療に力を入れている調剤薬局の薬剤師に同行し患者さんの自宅を訪問する働き方、企業文化、価値観が自分と合っているかを探る具体的な業務体験を通して将来のキャリアプランを描くグループワークやプレゼンテーションを経験し、苦手意識を克服する社員の方とたくさん話し、説明会などで分からなかったことを聞く「参加する企業だけに注目するよりも、同業他社などと比較するほうが、その会社ならではの個性が分かります。事前にしっかり企業研究しておくことで、後の面接対策にも役立ちました」先輩❶「同じプログラムに参加する友達と一緒に事前準備しました。『同じプログラムでも見たいポイントがこんなに違うのか!』と驚き、参考になりました」先輩❷目標を立てる先輩の声Voice of seniorインターンシップ&キャリアの成否は準備で決まる!受け身の姿勢でプログラムに参加しても、意義深い経験にはなりにくい。「何のために参加するのか」という目的意識をはっきりさせ、能動的に学ぶ姿勢を持ってこそ、たくさんの知見を得ることができるのだ。インターンシップ&キャリア成功のカギは、参加する前の準備にかかっている。準備編インターンシップ&キャリアを最大限に生かすため、当日までに「これだけはやっておきたい」ことその業界は、今どんな状況に置かれているだろうか。事業規模やビジネスモデルといったベースを押さえることに加え、市場のトレンドにも注目して業界の立ち位置を確認しよう。そうした考察から、求められる役割が見えてくることも少なくない。ウェブサイトですぐ確認できるようなことを質問していては、準備不足と思われてしまう。法人の業界内での位置付け(強みや課題)、事業内容、取り扱うサービスといった点は、確実に理解しておこう。直近の売上高や店舗数などのデータも押さえておくと安心だ。インターンシップ&キャリアへの参加回数が増えていくうちに、“慣れ”が生じるおそれがある。ここは気持ちを引き締めて、参加の理由やプログラムを通して学びたいことはもちろん、疑問や知りたいことなどをしっかりまとめておこう。業界を理解する法人を理解するプログラムを理解する32
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