かかりつけ薬局の未来像薬価引き下げや調剤報酬の下落などにより薬局業界を取り巻く環境は厳しさを増しているが、アイリスファーマには未来を切り拓くためのコンセプトが3つある。1つ目は「機械じゃできない、仕事をしよう」。あらゆる産業で人手不足が深刻化するなかで、自動化・省人化の流れが加速。同社もさまざまな調剤機器を導入して業務効率化を進めているが、重視することは単なる機械化ではない。真の目的は自動化によって生まれた時間を活用し、対人業務の質を向上させることだ。入社1~3年目の社員を対象にコミュニケーション研修を実施するなど、人間力の向上に向けた取り組みにも余念がない。2つ目のコンセプトは「地域密着型のかかりつけ薬局を貫く」。同社は地域に根ざした薬局として、在宅の患者さまへ訪問薬剤管理指導を推進するほかにも首都圏で医療モールを戦略的に展開。複数の診療科の処方箋を一元管理する仕組みの整備を行い、多様な診療科目の処方箋に対応する機会を設け、薬剤師の成長に繋げている。3つ目は「プラスαの価値を創り出す」。薬剤師はもちろん、管理栄養士や栄養士も積極的に地域に関わる。マンションに住む高齢者の集まりに参加したり、健康イベントを開催するなど薬局の枠を超えた活動を展開。「自分の母校の薬学生や栄養士と協力し、地域に住む方へ向けて健康サポートイベントを開催しました。若手のうちからチャレンジできる環境が魅力です」と、豊嶋さんは振り返る。これらのコンセプトを軸に、革新と飛躍を続けている同社の挑戦は、これからも続く。人と地域に寄り添いながら新たな価値を創造し続けるKEY WORDS FOR THE FUTURE地域の皆さまに愛され頼りにされるかかりつけ薬局を1都3県で展開するアイリスファーマ。地域密着型の調剤薬局チェーンだからこそ実現できる価値とその源泉とは何か。信頼関係を重視する堅実で誠実な社風。真摯・丁寧な患者さま対応を重ねてきた結果、コロナ禍の前よりも「かかりつけ」を要望する患者さまは確実に増加している。未来を読み解くキーワード機械じゃできない、仕事をしよう1DXやシステム化の推進により業務効率化を進める一方で、対人業務のレベルアップに注力。薬剤師や管理栄養士、栄養士も、人にしかできない業務を行うことに徹底的にこだわり続ける。創業時から1ミリたりともブレずに追求している基本精神。健康寿命の延伸に向けた活動を推進しながら、地域の方々から「ここが自分の薬局だ」と思ってもらえる薬局を作り上げていく。地域密着型のかかりつけ薬局2薬剤師や管理栄養士、栄養士も、目先の利益にとらわれずに自ら考えて行動し、プラスαの価値を創り上げていく。薬局という枠を超え、地域の人々と豊かな繋がりを育んでいく。プラスαの価値を創り出す3KEY WORDS FOR THE FUTURE未来を読み解くキーワードお話を伺った人2023年入社。アイリスファーマへの入社の決め手は働きやすい環境と雰囲気の良さ。今後の目標は、より多くの患者さまの「かかりつけ薬剤師」として活躍することだ。豊嶋 貴大 さんあすなろ薬局 足立店調剤薬局 アイリスファーマ株式会社アイリスファーマこの法人の詳しい情報はでチェック!46
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