薬学生のためのインターンシップ&キャリアガイド 夏号2027
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日程の「カブリ」はNG! すきのないスケジューリングで 計画的に参加しよう はもちろん卒業後にも役立つスキルが習得できそうだ。 さらに、コロナ禍からメジャーとなったのが、オンライン型のプログラム。自宅にいながらにして、様々な仕事体験が可能になりつつある。 近年のプログラムでは、薬学生一人ひとりのニーズにあった「オーダーメイド」なプログラムも目立つ。自身の希望に沿った内容を選んで体験できるのは魅力的だが、だからこそ「そこで何を学びたいか」を明確にしておくことが必須になるだろう。 メインとなるプログラム内容以外にも、注目しておきたい点がある。その一つが、先輩社員と交流するチャンスの有無だ。例えば、学生と年齢が近い現場薬剤師との昼食座談会などを実施して、気軽に質問できる機会を設けている法人もある。 もちろん、参加可能な日程であることは絶対条件。近ごろでは、学生に配慮して開催日を複数設けたり、日時や場所を自由に組み合わせたりできる法人も増えてきた。早めにスケジューリングしておき、「日程が合わずにあきらめざるを得ない」などといった事態をできるだけ防ぐようにしよう。忙しい日々の合間を縫って参加するのは大変かもしれないが、インターンシップ&キャリアプログラムにはそれだけの価値がある。タイプと、特徴の異なる複数の店舗(病院)を比較しながら回るタイプがある。多くの学生が興味を持つ在宅医療についても、どこまで踏み込んだ経験ができるかは法人により異なるので注意しよう。中には実例に基づいた症例検討会や関連職種との座談会に参加できたり、施設への訪問に同行できたりするケースもある。 仕事体験については、より実践的な内容を意識している法人が多いようだ。服薬指導や調剤に加え、薬歴入力や問い合わせ電話への対応などをロールプレイング形式で経験できるプログラムもある。 そのほか、カウンセリングやビジネスマナー、メイクアップといったテーマを設定する法人もあり、就職活動中就活開始時に興味のあるキーワード4WEB経由の情報収集が上位に挙がる結果に。現代の就職活動において、オンライン環境を上手に活用することは必須といえるだろう。一方で、だからこそ「リアルで得られた情報」を重視した先輩も少なくないようだ。トップ3に選ばれたのは、医療界のホットなトピックスばかり。しかし、いずれも机上の学問だけでは実態がつかみにくいかもしれない。これらのキーワードを軸にしたプログラムがないか、情報を集めてみよう。47.4%13.6%9.7%9.1%7.1%2.6%46.8%13.0%6.5%1.3%26.6%11.7%3.9%0.6%1.3%18.2%11.7%3.9%3.2%5.8%14.9%10.4%3.2%インターンシップ・仕事体験に参加して(WEB)インターンシップ・仕事体験に参加して(対面)2月以前のWEB説明会で2月以前の対面説明会で3月以降のWEB説明会でサイト上のインターンシップ・仕事体験情報を読んでサイト上の企業(病院)情報を読んで3月以降の合同説明会(学外)で※1知人友人に勧められて2月以前のイベント(学外)で3月以降の対面説明会で実習に参加して2月以前のイベント(学内)で家や学校の近くにあるから3月以降の合同説明会(学内)で※2国家試験等独自の支援を受けたくて送られてきたDM(WEB)を見て自宅に届いた就職情報誌を読んで家族に勧められて大学の教職員に勧められてその企業(病院)のサービス・製品を利用してその他エントリーしたことはない※1、2 合同説明会には対面、WEBの両方が含まれています。エントリーをするきっかけになったものは? (複数選択)3在宅医療1位服薬指導(オンライン含む)2位地域包括ケア/地域医療3位薬学生の約90%が参加するインターンシップなどの活動。就職活動の一環として欠かせないステップになりつつあるが、「とりあえず参加したけれど、何も残らなかった……」という事態は避けなければならない。残された時間は限られている。自身に必要なプログラムを選び、賢く活用するためには、どうすればいいだろう?49

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