入社/入職前に「違い」を理解しておくことが肝心在宅に関する業務、オンコール対応、ベッドサイドや薬剤師外来での働きなどを含め、業務内容の詳細(1日/1週間の動きなど)を把握しておこう。薬剤師が対人業務に注力できるよう、非薬剤師の活用やICT化を推進しているかもポイントとなる。役割が拡大しつつある薬剤師に対して、その職場は何を期待し、どんなことを任せているだろうか。一口に「調剤業務」と言っても、受け付ける処方箋の幅広さや専門性、患者対応にかけられる時間の多寡、ICT化の状況などにより、実際の業務内容は結構違ってくる。を診る1プロとして働く上で「譲れないこと」は?薬剤師としての専門性を生かせる業務があるかに加えて、キャリアアップの道がどのくらい整備されているかも重要だ。例えば、専門・認定薬剤師の資格取得や学会への参加を希望するなら、そのサポートをしてくれる姿勢や制度があるかチェックしておきたい。単に薬を用意して渡すだけのために、薬剤師をめざしたという人は少ないだろう。「地域医療の担い手になりたい」「的確な処方提案で治療に貢献したい」など薬剤のプロフェッショナルとして達成したいことを明確化し、それが実現できる職場を選ぼう。を診る3薬剤師として成長し続けるために欠かせない要素教育プログラムの全体像には必ず目を通しておこう。特に、入社/入職して間もない新人時代の教育・研修がどれだけ手厚いか、その後も継続して学びの機会があるかは要チェック。おおむね何年目からどんな業務に挑戦できるかも、自身の成長に関わってくる。薬剤師が日進月歩の医薬品を扱う専門職である以上、卒業してからも学び続けることは必須だ。まずは現場で必要なスキルを習得するため、将来的には自身のキャリアプランや目標に沿って成長するため、より良い環境に身を置くことを意識したい。を診る2これからの時代に求められる薬剤師として現場に立ち、患者さんに貢献し続ける――。それを実現できる職場かどうか、5つの観点からチェックしてみよう。薬剤師の視点から診る志望先を「診る」5つの視点2狭間先生監修62
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