薬学生のためのインターンシップ&キャリアガイド 夏号2027
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「人が人に磨かれる」ような環境はどこにある?いわゆる「社風」を知るためには、体験してみることが一番。目標に向かってベクトルを合わせ、協力し合える職場か確かめてみよう。インターンシップ&キャリアの機会を活用するほか、学校のOB/OGがいる場合は連絡を取り、質問できれば理想的だ。薬剤師としての仕事は単独で完結しないものも多く、チームで協働することが求められる。一緒に働くメンバーがある程度固定される環境になることも多く、その雰囲気になじんでうまくやっていけるかが重要なポイントになる。を診る5切れ目のない薬物療法の提供を実現するために地域ごとに情報共有のツールを開発・運用したり、病院と調剤薬局が共同で研修や症例検討会を行ったりするケースも増えてきた。退院時カンファレンスへの参加実績があるかも含めて、積極的に連携を進めているか尋ねてみるといいだろう。各医療機関がネットワークを築きながら医療を提供することは重要で、国もこの動きを推進している。特に、病院の薬剤部と地域の調剤薬局による「薬薬連携」により、入退院を挟んでもシームレスに患者さんの生活を支えることができる。を診る1長い時間を過ごす場だからこそ、こだわりたい!有給休暇や時短勤務などの制度は、実際に「使える」ことに意味がある。有休取得率が公表されていればチェックしよう(公表する姿勢があること自体、評価に値する)。また、薬剤師以外の仕事(人材育成など)にも興味があるなら、挑戦の可能性があるかも確認したい。人生は短距離走ではないのだから、ワークライフバランスも大切にしつつ、長く働き続けられる職場を選びたい。福利厚生の内容だけでなく、ライフイベントに対応しながら活躍しているロールモデルがいるか、柔軟な働き方ができるかといった点も重要だ。を診る4医療は、薬剤師だけでなく多様な医療者の能力を存分に発揮する多職種連携により成り立っている。その中で薬剤師がどう活躍できるかという視点でチェックしよう。医療者の視点から診る志望先を「診る」5つの視点3狭間先生監修63

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