チーム医療の一翼を担う薬剤師に期待されること患者さんと関わる業務の多寡、入職後どのくらいのタイミングでそうした業務に就けるかをチェック。栄養サポートチーム、感染対策チーム、摂食・嚥下チームなどにおける薬剤師の存在感(そこでどういう役割を担っているか)も知っておきたい。病院薬剤師の活躍の場は調剤所だけにとどまらず、病棟や外来で患者さんと直接関わることが増えている。薬剤の専門家ならではの視点から情報収集を行って医師や看護師に共有するなど、チーム医療の一員として活動するケースも珍しくない。を診る3ハード面だけでなくソフト面の充実度もチェック!「無菌調剤室の有無」「認定薬局制度の機能分類(専門医療機関連携薬局など)」といったハード面に加え、服薬後の継続的なフォローや処方提案といった、薬理や薬物動態の知識を生かせる業務を任されるかどうかもチェックしておこう。薬剤師国家試験に向けて学ぶ知識は決してテスト対策のためだけでなく、現場で患者さんに還元すべきもの。例えば、2022年開始の「リフィル処方箋」に関していえば、薬剤師が患者さんの体調を直接確認する場面が増え、より高度なスキルが求められるだろう。を診る5患者さんを守るための「正しい連携」を実践できる?疑義照会の頻度や採用率だけでなく、問い合わせのタイミングや方法について確認するとイメージをつかみやすい。医師と適切なコミュニケーションを図るノウハウや、継続的な情報提供で医師と信頼関係を築いた事例などを聞けると理想的だ。処方内容に疑義があれば、薬剤師は医師に問い合わせて確認する義務がある。用法用量だけでなく、他の医療機関からの処方薬やOTC医薬品との併用が可能かといった点も含めて、「かかりつけ」としての機能を存分に発揮することが求められる。を診る4地域にとって欠かせない「健康の拠点」になれる?「訪問薬剤師」として患者さんの生活の場を訪れ、得られた情報を関係者と共有するような場面があるか聞いてみよう。また、処方箋の有無にかかわらず相談に応じたり、薬局内でイベントを開催するなど、地域住民の健康サポートを行っているかも確認しよう。「病院から地域へ」の流れが加速する今、在宅でも高度な薬物治療を受ける患者さんが増えている。一方でセルフメディケーションへの関心も高まっており、健康寿命を延ばすという観点からも、地域における予防医療の重要性が叫ばれている。を診る264
元のページ ../index.html#68